定年が先か、経営破綻が先か | 大学という斜陽産業

定年が先か、経営破綻が先か

大学の将来が危ぶまれて久しい。もちろん、日本の大学の質の問題もあろうが、私学にとっては、なんといっても18歳人口が減ることによる経営へのダメージをどう避けるかがメインである。だから現在も生き残りのための改革を進めている。

なんだかこの業界に入って、大学教員の本分と思っていた研究・教育以上に管理業務や見直しやら改革に時間を取られているような気がする。

 

大学定員、2050年に2割埋まらず 入学者49万人に急減

 

しかし、こういう記事を見ると、あと27年後だったらもう定年だから関係無いや、と思う教員も一定数いると思う。自分も定年をとっくに迎えている時期である。さて、自分はどうすべきなのか。もちろん、卒業生などを思うと、母校が潰れるのは寂しいはずだ。自分だって自分の母校が潰れたら嫌だ。だから手を拱いている訳にはいかないが、決定打もないように思う。「おまえの智恵が足りない」という批判はあるだろうが。