100分授業 | 大学という斜陽産業

100分授業

勤務先ではまだ導入されていませんが、1コマ100分の時間割編制を行う大学が増えてきたように思います。

いるかもしれないこのブログの非業界関係者の方を想定して、補足をしておくと、大学設置基準で授業時間と単位について定められていて、ざっくりいって、半期の授業の場合、1コマ90分を15回で合計1350時間の授業時間を確保しなければならない。この1コマを100分に延ばせば14回で合計1400時間の授業時間が確保できるので、授業期間を1週間短縮することができる。大学によっては、1コマ105分として、13回で合計1365時間としているケースもあるようだ。

 

大学なんて所詮レジャーランドで、勉強なんかしてないし、休講も多くて15回も授業してなかったよ、としたり顔で大学教育を否定する財界等のお偉方の認識は、半世紀以上は大げさかもしれないが、相当古いものだと言わざるを得ない。現在はこの15回を、試験とは別に確保しなければ補助金も減らされる、休講したら補講も必須である。もちろん、中身はどうなのかと問われれば、答えに窮することもあるかもしれない。

 

先日のエントリーで今月末から来月にかけて、いや、平成から令和にかけての例の10連休を休みにできるのは、セメスター制で、100分授業ないし105分授業を導入している大学が多いと推察している。