大学という斜陽産業 -193ページ目

出すことに意義がある?

試験ではなく、レポートのネタです。数日前の書き込みなのですが、フラスコ氏の丸うつしレポートから。

自分の場合、ネットに公表されている同業者の論文の名前だけを書き変えて提出されたのを始めて経験したのは、5年前ですね。今の勤務先に移ってすぐのことですから。出だしからして、学生らしからぬ文章。注のところで、「拙稿」とある。オイオイ、おまえはもうそんなに論文書いているのかよぉ。うらやましいぜ(というのは冗談)。

こんな間抜けな例もあります(これは3年ぐらい前の話)。今やレポートはメールで提出させているのですが、ある学生から連続2通のメールが届きました。で、見てみると、後から届いた方には(いまや多くの大学がやっているように、学生全員にIDをあたえているのですが)

「IDとパスワードを忘れたので、友達のアドレスから送ります。」

とある。ここまでは良い。で、レポートの本文になると、その友達と同じなんですね。ちょっと待てよ、ただでさえ友達のアドレスから送って目立っている、しかも友達に続けてすぐに送っている。しかも、内容が全然無い。(10行ぐらいなんだもん。いくら分量自由って言ったってねえ、それはないでしょ。)オリンピックじゃないんだから、出せばいいってもんでもないでしょ。

そのため、読書感想文であって、レポートと呼べないことを承知で、課題図書なるものを定めて、そこに沿って書かせることにしました。そうすれば、少なくともその本は読むだろうと。でも、これもメールで提出させているせいか、友達のをコピー・ペーストするのが多いので、あまり効果的ではなかった。でも、未だこの方法を続けています。

同僚には、この時代、「手書き」しか認めないという荒技に出た人も。流石にそこまではできないなあ。

週5日制(または週休2日制)

学校に完全週5日制が導入されて、約3年。(平成4年に月1回、平成7年から月2回、平成14年から完全導入です。)

世間じゃ、これを週休2日制というみたいですけど(笑)、休みが2日ではなく、授業をするのが5日なんですね。そんなうんちくみたいなのはおいておいてっと。

#私立では6日制で授業をしているところもあるようですが。

高校までは、週5日制なのに、大学はおそらく土曜も授業をしているのではないかと。そうなると、この点で学生からクレームが来ます。土曜を休みにしろ、って。

で、自分は今日は出勤しています。個人的にふらっと遊びに来たわけではありません。念のため。

大学も、つい最近まで、ゆとり教育のせいかどうか知らないけど、将来的には週5日制にしないか、って現状を何も知らない上の人たちが言っていた。

最近はやりの社会人向けの某大学大学院は、日曜日まで講義があり、月曜日を休みにしているそうです。うちも社会人を受け入れよう、って方針を出しているので、流石にそこまでしなくてもいいけど、今更5日制はないだろう。と思っていたら、先日マスコミでも報道された、日本人の学生(正式には生徒かな)の学力低下をうけて、文部科学省も週5日制自体も見直すような雰囲気。勤務先はどう対応するのかな。

面接

今回は、面接の話。といっても、何か具体的に書きたいことがあったわけではなくて、昨日書いた同業の方のブログがこのネタだったからです。

#で、はずかしながら、トラックバックに挑戦してみようかと。うまくいくかなあ。

面接をするのは、非常に気を遣います。いろいろと聞いてはいけないことが年々多くなってくるような気がします。例えば、出身地、親の職業など。まあ、これは本人の能力とは無関係だから納得。

思想的なこともダメ。関連で、尊敬する人も最近はダメらしい。だから、最近気になったニュースを聞いても、それが政治的なニュースや宗教的な問題だったら、それについてさらに意見を聞いたら、アウト!となるらしい。社会科学系で、社会のことについて意見を聞けないなんて、と思うのはじぶんだけでしょうか(だいたひかる調で)。

結局、面接で何もわからないのは、人を見る目がない自分だけだと言い聞かせている今日この頃です。

これが、対留学生だと、日本語能力の確認という意味があるので、ある程度面接しやすいと思う。

他の方はどう思っているんだろう。

同業者のブログ

ちょっと暇つぶしにネットをふらふらしていましたら、同業者のブログを見つけました。どうやら自分とは違って理系らしい。ちょっと読んだけど、やはり仕組みも大分違います。

http://blog.livedoor.jp/yahata127/

なんと、今話題のライブドアのブログですね。今度面白いネタがあったら、コメントしてみます。

再試験

再試験という仕組みをご存じですか。

知っている人にとっては説明不要でしょうが、文字通り、再び試験を実施するというやつです。自分の学生時代にはありませんでした。

ちなみに追試験は、諸般の事情(大学によって認める事情が微妙に違う可能性はあります)により、本来の試験を受けられなかった場合に認められる試験です。

再試験は、大学によってこれまた色々と要件は異なるものの、一度試験を受けて合格しなかった(単位を認められなかった)科目について、改めて試験を受けるチャンスを与えるものである。要件としては、例えば、①卒業するのに数単位足りない場合、②進級要件に数単位足りない場合、などに、(無制限ではなく)一定の範囲内で受験を認めるというのが多いのではないでしょうか。

自分の学生時代にはなかった仕組みなので、就職して初めて聞いたときは追試験と混同していました。しかし、最初の就職先と今の大学、さらに非常勤先を含め、いままで講義した大学で再試験がない大学はなかったので、今では一般的な制度なんだろうと思う。そして、今の大学って、ここまで学生のことを考えなくっちゃいけないんだなあ、としみじみ考えさせられた代物でありました。

非常勤講師の口

先日、非常勤講師の口はどうしてみつけるのか、というコメントが付いたので、今回はその話をしてみたい。ただし、文系の、しかも社会科学関係という限定付きであることは言うまでもない。

基本は、やはりtaroさんが書かれたように、紹介が多い。紹介というか、人間関係によるところが大きいだろう(本来は実力主義で行くべき専任の口だって、人間関係によるところが大きいのは事実ですけどね)。

例えば、探す立場から言えば、学会、研究会等の関係で知り合いにめぼしい人がいれば、直接声を掛ける場合もあれば、その専門に近い人に誰かいい人いない?といって紹介してもらう場合もある。

非常にややこしい例として個人的な話をすれば、来年度も継続するX大学の某非常勤の口は、X大学のA氏からY大学(自分の勤務先)の甲学部のB氏に打診があり、B氏から乙学部のC氏に話が移り、さらにC氏から丙学部の自分に誰かいないかと聞かれたのを、これ幸いにと自分で入り込んでしまったというものである。だから、A氏とは顔すら合わしたことがなかったりする。

しかし、最近は、公募も多くなりました。同業の人には当たり前のサイトだけど、関心がある人は

http://jrecin.jst.go.jp/

をみてください。基本は専任の公募情報ですが、たまに非常勤の公募情報もでています。企業から大学へ転職する人も増えているので、スタッフ・サービスではないけど、転職情報としても利用できます。

#自分も週1回はチェックしています。

公募情報が容易に集められるなったせいでしょうか、公募をすると、以前と比べてかなりの人が応募してきます。だからといって採用したい人がわんさか来る保障はないのだけれど。

でも、子育て等でちょっとお金が欲しいという人は別として、研究時間を確保したいので非常勤は遠慮したいという人が多いです。しかし、師匠経由の紹介だったりして、断れずに続けている人もいますが。

締切の巻

テーマが大学の掟とは、自分でつけておきながら、ちょっと大袈裟かなあとは思ったりして。

さてさて、大学教員は、えてして他人(=学生?)に厳しく、自分に甘い人が多い訳です。

#自分も胸に手を当てて反省することしきり。でも、反省なら猿にもできるって芸があったなあ。

その良い例が、まさに締切。例えば、学生のレポートの提出期日には非常に厳しいくせに、自分の締切には超が10個以上つくほど甘かったりして。中には、教授会で毎回催促される人とかもいたりする。やはり企業社会ではやっていけない人が多いのね、なんて言われても反論できません。

#流石に教授会で名指しで注意されたことはない。

非常勤講師料

先日書いた非常勤講師の講師料の話。

相場って幾らぐらいだと思います?皆さんはどれくらいが妥当だと思うのでしょうか。もちろん、いろんなパターンがあります。いわゆる有名人に対する特別待遇がある場合もあります。という訳で、以下の話は、個人的な経験と聞いた範囲ということになります。

非常勤講師料の支払い形態は、大学によって違っていて、①1コマ(通常90分)あたり○○円、②週1コマで毎月定額、の2パターンがあります。

もちろん、いずれのパターンでも幅ありますが、②の場合だと25,000円から35,000円ぐらいでしょうか。①の経験もありますが、年間にならすと大体同じぐらいになります。

①の場合、当然毎月収入額が変動し、夏休みなど講義をしない月の収入は0になりますが、5回講義をした月は多くなるということになります。

②の場合、講義を1回もしなくても収入があって、ちょっとうれしい気もします。

通常、好きなだけ非常勤を許す大学はありません。週2コマぐらいが上限でしょうか。でも、この場合②のパターンだと、月50,000円強の副収入になるので、これをもって自動車ローンや住宅ローンのあてにしている人もいますね。

自分の場合はどうかって?お小遣いですね。

確定申告

今日から確定申告が始まります。

大学教員は、通常給与所得者ですから、普通の会社員と同じく、2000万円以上の給与所得があるとか、副業による他の収入、不動産や株式の譲渡所得等がない限り、確定申告は不要です。

不動産の譲渡所得は、おそらく大多数の人にとっては人生の中でそんなに何回も生じそうもないと思います。株式の譲渡所得がある人は結構いそうです(特定口座を利用するという手もありますが)。

大学教員の副業(と書くと怒られそう)で多そうなのは、(1)非常勤講師、(2)印税・原稿料収入でしょうか。TV・ラジオ出演料も該当しますが、大多数の大学教員にとっても無縁だとおもいますけど、どうでしょう(少なくとも、自分には無縁)。

自分も非常勤講師の収入と、印税・原稿料収入が少しあるので、確定申告をしなければなりませんねえ。

ちなみに、非常勤講師の相場って幾らぐらいだと思います?これについては、また後日。

トラックバック

う~ん、まだブログの仕組みが良く理解できていない。

昨日の書き込みのコメントとトラックバックがついたのだが、
コメントは良いが、トラックバックが十分理解できていない。
どうしましょ。

という、書き込みを増やすだけのぼやきでした。