志願者数 | 大学という斜陽産業

志願者数

大学冬の時代と言われ出して久しい。全入時代も目前で、いわゆる上位校は人気もあって受験者を十分確保できるし、入学者の質も確保できるが、いわゆる下位校では、募集定員さえ志願者が集まらないケースだって生じている。

勤務先の場合、全体として、さすがに純増とはいかないものの、ここ数年、微減状態で踏ん張っている。しかし、特定の学部には、「隔年現象」というのがあって、増えたと思ったら、次の年は減るというのを繰り返している。

自分の属する学部もそうだ。去年は増えたので、みな「ヨシッ」って思ってたけど、今年はその反動で激減した。

当然といえば当然なのだけれど、特に私立大学にとっては、入学者の確保は重要である。言い換えるならば授業料収入の確保である。民間企業で言えば、売上にあたるからである。しかも、(退学者や編入学者による多少の変動はあるが)4年間の収入に影響を及ぼす。さらに、受験料収入だって大きい。

そして学内の勢力図にこれが影響するのである。民間企業でも儲かっている部門が威張っていたりするのと同じで、(大学は建前上非営利法人ではあるけれど)儲かっている学部の要求が通りやすかったりするのである。さてさて、今年の入試はまだすべて終わっていないのだけれど、最終的にはどうなることやら。